救急車を嫌がる高齢の親が転倒!骨折のサインと寝たきり防ぐ対応法|西郷整形外科リハビリクリニック|茨城県土浦市の西郷整形外科

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救急車を嫌がる高齢の親が転倒!骨折のサインと寝たきり防ぐ対応法

救急車を嫌がる高齢の親が転倒!骨折のサインと寝たきり防ぐ対応法

目の前で親が転倒…その一瞬に落ち着いて動くために


庭の段差で親御さまが転び、「大丈夫」と言いながらも自力で立ち上がれない——そんなとき、救急車を呼ぶべきか迷うご家族は少なくありません。本記事では、骨折が疑われるサインと救急要請の目安、慌てずにできる応急処置、そして寝たきりを防ぐためのリハビリまでを整理してお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 転倒後は痛みの訴えだけに頼らず、変形や腫れ、立てるかなどの様子を確認することが大切です
  • 意識障害や強い痛みで動けない場合は119番、迷う際は#7119への相談が目安になります
  • 早期のリハビリ介入が、寝たきりを防ぎ生活復帰を支える重要なポイントとされています

「大丈夫」を過信しない!高齢者が転倒した際に見逃してはいけない骨折のサイン


転んだ親御さまが「平気」と口にしても、そのまま様子を見てよいとは限りません。高齢の方は骨がもろくなりやすく、軽い転倒でも大腿骨や背骨を痛めていることがあります2。まずは落ち着いて、体の状態を静かに観察してみてください。


痛みの程度だけで判断しない!大腿骨や脊椎の骨折が疑われる初期症状


痛みの感じ方には個人差があり、認知機能の変化や痛覚の鈍化から「痛くない」と話される場合もあります。そのため、本人の言葉だけを頼りにするのは注意が必要です。よく見られる特徴として、足の付け根や腰に体重をかけようとすると強い痛みが走るケースが挙げられます2。じっとしていれば平気でも、動いた瞬間に顔をしかめるようなら、骨への負担を疑う一つの目安になります。


見た目の変化に注目!患部の変形、内出血、自力で立ち上がれない状態


言葉での判断が難しいときは、外見の変化が手がかりになります。片方の足が短く見える、足先が不自然に外側を向いている、股関節の周りが腫れて内出血がある——こうした状態は骨折を疑うサインといえます2。また、支えても自力で立ち上がれないときは、無理に引き起こそうとせず、その場で安静を保つことが大切です。無理な移動は、かえって負担を増やしてしまう可能性があります。


救急車を呼ぶべき?自力で受診する?迷ったときの判断基準と初期対応手順

救急車を呼ぶべき?自力で受診する?迷ったときの判断基準と初期対応手順

「大ごとにしたくない」という親御さまの気持ちは尊重したいところです。とはいえ、状態によっては速やかな救急要請が望ましい場面もあります。落ち着いて判断できるよう、目安を整理しておきましょう3


救急車(119番)を手配するべき緊急事態のチェックリスト


次のような様子が見られるときは、ためらわず119番を検討してください3


  • 意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応が鈍い
  • 腰や股関節の激しい痛みでまったく動かせない
  • 大量の発汗、顔面が青白い、息苦しさがある
  • 頭を強く打った、出血が止まらない

迷ったときは「動かせない」「意識がおかしい」を優先の目安にしてください。


判断に迷った場合の相談窓口「#7119」の活用方法


救急車を呼ぶか、自家用車で受診するか——判断がつかないときは、救急安心センター事業「#7119」に電話すると、専門の相談員や医療者から状況に応じた助言を受けられます3。緊急度の目安や受診先を相談できるので、慌てているときほど心強い窓口です。地域によって運用が異なる場合があるため、事前に利用できるか確認しておくと安心でしょう。


自宅でのファーストエイド:動かさず、冷やし、安静を保つ応急処置


救急隊の到着を待つ間、あるいは受診の準備をする間は、無理に立たせず、本人が一番楽な姿勢のまま安静を保つのが基本です3。痛む部位はできるだけ動かさず、毛布やクッションで支えて固定を意識します。腫れや熱感があるときは、タオルで包んだ保冷剤を短時間あてて冷やすと負担の軽減につながることがあります。冷やしすぎには注意し、体全体は保温してください。


転倒骨折が引き起こす二次的リスクと「寝たきり」を防ぐ治療・リハビリの重要性


転倒による骨折で心配なのは、骨の状態そのものだけではありません。長い安静が続くことで生じる二次的な影響にも、早めに目を向けておきたいところです1


長期入院がもたらす筋力低下と認知症発症リスクの回避


ベッドで安静にする期間が長引くと、使わない筋肉が急速に衰える廃用症候群が起こりやすくなります1。動く機会が減れば生活のリズムも乱れ、認知機能へ影響が及ぶことも指摘されています。寝たきりを避けるうえで鍵になるのは、無理のない範囲でできるだけ早く体を動かし始めることです1。健康寿命を守る観点からも、早期の介入が重視されています。


保存療法と手術療法の選択および早期リハビリテーションへの移行


治療方針は、骨折の部位や全身の状態を踏まえて医師が判断します。ギプスや装具で経過を見る保存療法と手術療法、どちらが適するかはケースによって異なります12。近年は、手術後もできるだけ早く離床し、無理のない範囲で立つ・歩く練習へ移行していく流れが広がっています2。診断からリハビリテーションまでの見通しを主治医と共有しておくと、生活復帰までの道筋がイメージしやすくなります。


土浦市で転倒後の生活復帰を支える「西郷整形外科リハビリクリニック」の診療体制


骨折の診断から検査、リハビリテーションまで一貫して相談できる環境は、転倒後の不安を和らげる助けになります。土浦市おおつ野にある当院の体制をご紹介します。


骨密度診断装置を用いた骨粗しょう症の評価と予防治療


以前から骨密度が低いと指摘されている場合、転倒による骨折の背景に骨粗しょう症が隠れていることがあります2。当院では骨密度診断装置を用いた検査で骨の状態を把握したうえで、必要に応じた薬物療法や、栄養・生活面のアドバイスを行っています。骨を丈夫に保つ食生活や運動習慣は、再発予防を考えるうえでも大切なポイントです。


平行棒やリハビリプラットフォーム、多様な物理療法機器によるオーダーメイドリハビリ


当院は運動器リハビリテーション施設基準Ⅰを取得しており、国家資格を持つ理学療法士が在籍しています。マットプラットフォームやリハビリ平行棒を使った歩行・機能訓練に加え、超音波診断装置などの設備を活用しながら、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの計画を組み立てます2当院では「リハビリのその先にある豊かな人生」を理念に、痛みの緩和だけでなくQOL(生活の質)の向上を大切にしています。手術が必要なケースや緊急の対応が求められる場合は、向かいの土浦協同病院と連携し、スムーズな受診をサポートいたします。


よくある質問


Q. 高齢者が転倒した直後は、まず何をすればよいですか?

A. 慌てて起こそうとせず、まず意識や呼びかけへの反応、痛む部位、出血の有無を静かに確認してください。本人が楽な姿勢のまま安静を保ち、動かせない・意識がおかしいといった様子があれば119番を検討します。


Q. 高齢者が骨折したら、どう対応したらいいですか?

A. 患部を無理に動かさず、できる範囲で固定と安静を保ちます。腫れや熱感があればタオルで包んだ保冷剤で短時間冷やし、早めに整形外科を受診してください。判断に迷うときは#7119へ相談できます。


Q. 「大丈夫」と言っていても受診は必要ですか?

A. 痛みの感じ方には個人差があり、骨折があっても痛みを訴えにくいことがあります。立ち上がれない、足の向きや長さに違和感がある、腫れや内出血が見られるといった場合は、受診をおすすめします。


Q. 転倒後に確認しておくとよいことは何ですか?

A. 意識状態、痛む場所、体重をかけられるか、足先の向きや腫れの有無、頭を打っていないかを確認します。持病や服用中の薬、かかりつけ医の情報を伝えられるよう準備しておくと、受診がスムーズです。


参考文献


1. 公益財団法人 日本医療機能評価機構「Minds ガイドラインライブラリ」 https://minds.jcqhc.or.jp/

2. 公益社団法人 日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/

3. 一般社団法人 日本救急医学会 https://www.jaam.jp/


西郷 峻瑛

医師


西郷整形外科リハビリクリニック

院長

西郷 峻瑛

▶ 監修者プロフィール

経歴
獨協医科大学 卒業
岩手県立胆沢病院
岩手医科大学大学院 卒業
岩手県立二戸病院
岩手県立釜石病院
土浦協同病院
資格・所属学会
日本整形外科学会認定整形外科専門医
日本整形外科学会認定リハビリテーション医
日本整形外科学会認定スポーツ医