
同じ動きを繰り返したり、運動を続けたりしているうちに、体に痛みや違和感が出てきて悩んでいませんか?
それはオーバーユース(使いすぎ症候群)かもしれません。
「なんとなく違和感があるけど放っておいて大丈夫?」
「オーバーユース?それとも筋肉痛?」
とお悩みの方に向けて、この記事では、症状や原因、筋肉痛との違い、放置するリスクを解説します。
受診を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
■オーバーユース(使いすぎ症候群)とは
オーバーユース(使いすぎ症候群)とは、体の同じ部位に繰り返し負荷がかかり、骨や腱、じん帯、関節などに炎症や痛みが生じる状態を指します。
オーバーユースの代表例は以下の通りです。
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疲労骨折
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野球肩・野球肘
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テニス肘
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ジャンパー膝
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アキレス腱周囲炎
これらは、野球やバスケットボール、サッカーなどのスポーツを行う方によく見られます。
共通点は、「投げる」「ボールをつく」「ジャンプする」「蹴る」といった特定の動作を繰り返す点です。
スポーツだけではなく、長時間のパソコン・スマホ操作や、家事、楽器の演奏でも発症する可能性があります。
■オーバーユースの症状は?
オーバーユースの症状は、初期は軽度でも、徐々に悪化していくのが特徴です。
初期では、動かす際の違和感や軽い痛み程度の症状ですが、進行すると運動後も症状が続き、痛みが増していくことがあります。
さらに悪化すると、患部が熱を持ち腫れたり、十分に動かせなくなったりと日常生活にも影響を及ぼすことも少なくありません。
初期の段階では、安静により症状が軽減する場合もあります。しかし、治ったと判断して運動を続けると、再び悪化するおそれがあるため、注意が必要です。
■オーバーユースの原因は「使いすぎ」と「回復不足」
オーバーユースの原因は、同じ部位の使いすぎだけではなく、回復不足も大きな要因です。
クールダウンの不足や、十分な休息が得られない場合、負荷がかかった部位の回復ができず、症状が進行しやすくなります。
また、準備運動不足やフォームの乱れ、動作の癖もオーバーユースの原因になることがあります。
体の使い方やフォームを見直し、準備運動を徹底して負担を軽減すると共に、運動後はストレッチを行い、疲労をしっかり回復させることが大切です。
■オーバーユースと筋肉痛との違い
オーバーユースと筋肉痛は、どちらも運動によって生じますが、症状が現れる部位や期間には大きな違いがあります。
【オーバーユースと筋肉痛の違い】
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比較項目 |
オーバーユース |
筋肉痛 |
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病態 |
筋肉、骨、関節、腱の炎症 |
筋肉の微細な損傷 |
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症状の原因 |
繰り返しの動作 |
いつもと違う強度 いつもと違う動作 |
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症状の出方 |
動作の中で徐々に出る |
運動後に遅れて出る |
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症状の性質 |
違和感やピリッとした痛み |
鈍い痛み |
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症状の経過 |
徐々に悪化 |
徐々に改善 |
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症状の期間(目安) |
長期間(1週間以上) |
2~3日 |
初期では、オーバーユースと筋肉痛の区別がつきにくいかもしれません。
しかし、筋肉痛は数日で改善するのに対し、オーバーユースの場合は症状が長引き、徐々に悪化していくという違いがあります。
それぞれの違いを参考にしながら、オーバーユースが疑わしいときは早めに医療機関に相談しましょう。
■オーバーユースを放置するリスク
オーバーユースを放置すると、重症化する恐れがあります。手術が必要となる場合や、特定の動作やスポーツを続けられなくなる場合もあります。
また、痛みをかばう動きによって別の部位に負担がかかり、新たな不調につながることも少なくありません。
オーバーユースは、初期だと違和感や軽い痛み程度のため、「このくらいなら大丈夫だろう」と放置しやすい障害です。違和感の段階で適切に休み、痛みや違和感を放置しないようにしましょう。
■オーバーユースで病院に行ったほうがよい目安
オーバーユースが疑わしい場合の受診する目安は以下の通りです。
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痛みが1週間以上続いている
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日常生活(歩く・持つ・動かすなど)に支障が出ている
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使い続けるうちに痛みが強くなっている
これらに当てはまる場合は、無理をせず、早めに整形外科を受診しましょう。
また、スポーツ医や理学療法士が在籍している整形外科であれば、専門的な視点からサポートを受けられるため、より安心です。
【オーバーユースは早めの対処が肝心】
オーバーユースは、体の使いすぎによって徐々に症状が現れます。
筋肉痛は時間の経過とともに改善しますが、オーバーユースは悪化するケースが多く、放置すると筋や腱の断裂、疲労骨折など重症化するおそれがあります。
違和感や痛みに気付いた段階で、ストレッチや休息を取り、患部の回復を促しましょう。
また、スポーツをしている場合は、フォームや動作の見直しが必要になることもあります。
当院ではスポーツ医や理学療法士が在籍し、原因や動作の癖を見極めたうえで、無理なくスポーツを続けられるようサポートしています。
オーバーユースでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
