スポーツごとのよく見られる障害

サッカーでは、グラウンドを走り回る際の足首や膝のケガ、キック動作による疲労の蓄積やケガがあります。
また、キック動作で大きな筋肉の収縮を伴うので、体が固い、体の使い方が悪いなどで、ケガをしてしまうリスクが高くなります。

長い距離を走っていると、だんだん膝や足首の痛みが出てきて、休むと痛くなくなる、日常生活では痛みが出ないといった症状の患者さんが多くいらっしゃいます。これらは、ランニングで足を前に出す動作を繰り返し行うことで、負担が蓄積してしまうことが原因です。
膝周囲の筋力のバランス不良や柔軟性低下、O脚で体重が外にかかりやすい、フォーム不良、足首の硬さ、足の裏のアーチ低下などが原因としてあげられます。

ゴルフは球技の中で最もボールが飛ぶスポーツです。ボールに出来る限り大きなパワーを与えるためには、上手に身体全体を捻ったり、背中や下肢の大きな筋肉をうまく使わなければいけません。上手に捻ることが出来ずに腰を痛めてしまったり、手打ちになってしまって手を痛める方も多く見られます。
痛みなく長く競技を続けるために、痛みがでたら早めに対処しましょう。

ラグビーなどのコンタクトスポーツでは、衝突による偶発的なケガや、スクラムやタックルの繰り返し動作により首や腰を痛めてしまう場合があります。
柔軟性低下や筋力不足、筋力バランス不良、姿勢不良などがある状態で競技を続けていると、上手に力を発揮したり耐えたりすることができないため、身体の随所に負荷が蓄積したり、偶発的なケガのリスクも高まります。

バスケットボールでは、走る、飛ぶ、止まる、切り返すなどの動作を絶え間なく繰り返している競技です。
身体の使い方が悪かったり、柔軟性が不足していると、下肢や腰部に負担が蓄積したり、着地動作や切り返し動作がうまくいかずに捻挫や靱帯損傷を引き起こすリスクが高くなります。

バレーボールではジャンプしてスパイクを打つ動作を繰り返します。飛ぶ、着地するの下肢の他に、スパイクを打つときに体幹と肩を使います。
体幹の筋力不足や下肢の柔軟性低下によって体をうまく使えずに負荷が蓄積し、肩や背中、腰の痛みを生じてしまうことが多いです。
痛みの対処だけでなく、痛みの原因となる体の使い方を治すことが大事です。

バレエでは、つま先立ちの繰り返しにより、足の指や足首に負担がかかります。
また、美しい姿勢を意識して無理に背中をそることで背中や腰に負担が蓄積して痛みを発症することがあります。

テニスでは、前後左右に動き回る際に膝や足首を痛めたり、ラケットを振る動作の負担の蓄積によって、手首、肘、肩、背中などの痛みを発症することがあります。

当院では医科学的理論に基づいた指導で、スポーツにおける外傷・障害の治療だけではなく、患者様のスポーツ復帰までをサポートすることを重視しております。日常生活への復帰を目的とする「メディカルリハビリテーション」だけではなく、怪我の復帰からスポーツのパフォーマンス向上までをサポートする「アスレティックリハビリテーション」を積極的に取り入れております。 なかなか復帰できずにいるスポーツ選手やスポーツ愛好家、怪我やスポーツ障害を繰り返して結果を出せずに悩んでいるアスリートの方も、ぜひお越しください。