骨粗しょう症について

骨粗しょう症は
自覚症状が少ない疾患です
加齢などが原因で骨が弱くなってしまい、折れやすくなる疾患を骨粗しょう症と言います。徐々に骨の密度が低下するため、気づかぬうちに骨折していることもあり、自覚症状が比較的少ない特徴があります。そのため、できる限り早めに疾患を発見して、治療・対策を立てていくことが重要です。閉経後の女性で特に多く見られるため、50歳を過ぎたかたは一度検査を受けることを推奨しています。
このような症状、
お悩みはご相談ください
- 歩きにくさがある
- 身長が低くなった気がする
- くしゃみで骨折した
- 背中や腰が痛い
- 転びやすくなった
- 歩行時に違和感がある
- 背中が曲がってきた
当院の骨粗しょう症検査

各種検査を活用した精度の高い治療
骨粗しょう症の治療に対応する当院では、各種検査の実施が可能です。骨の形やかくれ骨折などを見るレントゲン検査、骨密度を図る検査、骨粗しょう症リスクを確認する血液検査などを通じて、患者さんの状態をしっかり評価させていただきます。評価後には治療計画などもご提案できますので、安心してご来院ください。

気が付かないうちの
悪化を防ぐために
定期的な検査を
推奨しています
骨粗しょう症は、気付かないうちに骨がもろくなり、骨折や背骨の圧迫骨折を引き起こす疾患です。症状が進行すると日常生活にも影響を及ぼすため、定期的な検査がとても重要です。早期発見・早期対策のために、半年に1回の骨密度検査を受け、骨の健康をチェックしましょう。こまめな検査を心がけることで、骨の状態を把握し、骨折リスクを未然に防ぐことができます。
レントゲン検査
主に背骨のX線写真を撮ることで骨の形、かくれ骨折、骨変形、骨粗鬆化の有無などを確認します。骨粗しょう症と他の疾患を判断するためにも行われます。
骨密度検査
治療ガイドライン推奨の「腰椎・大腿骨を用いたDXA法」にて測定を行っています。他の方法と比べて、測定精度が高いことが特徴です。
血液検査
血中の骨代謝マーカー、リン、ビタミン、カルシウムなどの値を測定します。患者さんの骨粗しょう症に対するリスクを評価することができます。
骨密度検査の手順と注意事項
- 定部位に衣服の金具やボタン、あるいは湿布等がある場合は外していただきます。
- 検査台に仰向けに寝ていただきます。身体を動かさないようにお願いします。
- 検査時間は約15分程です。痛みはありません。
検査結果について
以下のような結果をお渡しします。測定値は年齢別の平均値とともに表示されるため、わかりやすい仕様となっています。また、過去に検査した結果と比較して骨密度の変化も確認できます。

検査結果をもとに、患者さん一人ひとりの骨の状態に適した治療(薬物療法、注射療法)を提案します。患者さんと相談のうえで処方するお薬を選び、治療を開始します。なお、治療開始後も継続して定期検診やお薬の処方についてサポートしますので、不明点や不安なことはお気軽にお尋ねください。
ロコモティブシンドローム
について

加齢による身体の衰えは
整形外科で対策することができます
加齢が原因となって筋力が減少し、日常生活で不自由を感じる状態はロコモティブシンドロームの可能性があります。身体が衰えてしまった状態を指し、歩きづらくなった、転びやすくなったなどの自覚症状がある場合は注意が必要です。当院ではロコモ診断・対策に対応しておりますので、お身体の悩みはぜひ一度当院までご相談ください。
このような症状、
お悩みはご相談ください
- 歩きづらい
- 歩くとすぐ疲れる
- よく転ぶようになった
- 靴下が履きにくい
- つまずく
- ものを持ち上げることが困難
ロコモのチェックをしてみましょう

- 片脚立ちで靴下がはけない

- 家の中でつまずいたり
すべったりする

- 階段を上がるのに手すりが必要である

- 家のやや重い仕事が困難である
(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

- 2kg程度買い物して持ち帰るのが困難である
(1Lの牛乳パック2個程度)

- 15分くらい続けて歩くことが
できない

- 横断歩道を青信号で渡りきれない
主な治療方法
運動療法

ロコモ対策として、継続したトレーニングを行うことは有効です。片足立ちやスクワットが推奨されておりますので、ご自身の症状に合った安全な方法で、毎日無理せず行ってみましょう。当院へご相談いただいた際には、患者さんの症状を確認して、適した方法をご提案させていただきます。
筋力トレーニング
スクワットやかかと上げ運動で下肢の筋力を強化し、転倒を防ぎます。適度な負荷をかけることで骨を刺激し、骨密度の維持にも役立ちます。
バランス運動
片足立ちやステップ運動で体幹を鍛え、姿勢を安定させることで、転倒リスクを軽減します。
有酸素運動
ウォーキングや軽いジョギングで骨に適度な負荷をかけ、骨の新陳代謝を促進し、骨密度の維持をサポートします。
生活指導

食事と運動について、ロコモ対策の観点からアドバイスさせていただきます。食事では、主食・主菜・副菜を意識する、タンパク質、カルシウム、ビタミンDを摂取するなどがあげられます。運動では、身体を動かすことが日常的な習慣となるようフォローさせていただきます。