小児の脊柱側弯症とは

小児の脊柱側弯症で多いのは思春期の女子に多く見られる思春期特発性側弯症です。
学校の健診で指摘される場合や、

  • 肩の高さが揃っていない、片方の肩が高い
  • 片側の肩甲骨が突出している
  • 片側の背中や腰部が隆起している
  • 胸部が変形している
  • ウエストラインが左右非対称である
  • スカートをはくと裾が傾く

といったような状態が見られて気づく場合もあります。
体内で背骨は曲がっていても見た目ではわからない場合もあります。

放置せず医師の診察を受けましょう

痛みなどの自覚症状は通常ありません。しかし、思春期に発見されることの多い特発性側弯症は成長とともに進行する可能性があります。
発見の遅れや適切な治療がなされずに高度の側弯症となってしまった場合は腰背部痛の出現や呼吸器障害を生じる可能性もあります。
手遅れとならずに適切なタイミングで治療できるように、整形外科医による定期的な診察が重要となります。

側弯症の診断と治療

側弯症の治療は、側弯の程度や、患者さまの年齢などによって決定します。
軽度の側弯に対しては、6カ月〜1年ごとに専門医による定期的な診察を行い、進行してこないかどうかの確認が行われます。側弯が強い場合は進行の防止・矯正・および矯正の保持のために装具の装着や手術治療が行われる場合もあります。民間療法などで側弯症が治癒することはありませんので、整形外科へ定期受診をして、正しい治療を受けるようにしましょう。

よくあるQ&A

学校検診で側弯症の疑いがあると言われました。どうしたらよいですか?
整形外科を受診し、医師の指示を受けてください。
側弯症の診断にはどのような方法が用いられますか?
背骨のX線画像(レントゲン)により側弯の程度を確認します。外見でわからなくとも実は側弯が強い場合や、側弯がほとんどない場合もあります。
側弯症の装具治療にはどのようなものが用いられますか?
装具治療の適応となる程側弯が強い場合は、専門病院へ紹介させていただきます。装具の種類は様々ありますが、代表的な装具として脇の下から骨盤までを固定するMilwaukee Braceと呼ばれるプラスチックのコルセットなどがあります。
側弯症は放置していても治りますか?
放置していても治ることはありません。思春期の特発性側弯症は、体の発育や成長が止まるまで進行する可能性があります。このことから、発症年齢が若く、残っている成長期間が長いほど、進行する可能性が高いと言えます。一般的には、骨成長が成熟期に達すると側弯が急速に進行することはなくなると言われています。進行してこないかどうかしっかりと経過を観察し、治療が必要な状態であれば速やかに治療を開始することが大事です。